患者参加型医療研修について

患者参加型医療研修について

 私が提唱している患者参加型医療とは、患者がチーム医療に参加している状態を意味しています。チーム医療の一員として、患者は専門家としての役割を担います。
 現在の日本の医療現場では、「患者中心の医療」という患者を中心とした医療スタイルが一般的になってきています。かつて医療は、患者が中心ではなく医療者が中心でした。あくまでも患者は、中心である医療者の指示を忠実に実行する存在でした。しかし、そのような状態は様々な問題を生み出しました。そのことへの反省をふまえ「もっと患者に配慮していこう」という考え方から「患者中心の医療」は発展してきました。これまで、医療者は患者が医療に口を出すことを良しとしませんでした。それは、
 日本の医療現場で「患者中心の医療」というスタイルが一般化してきたのと同時期に、もうひとつの流れがありました。その流れとは、医師、薬剤師、看護師、理学療法士など、様々な医療専門職が連携して治療にあたろうという「多職種混ざり合い」の考え方が基礎となって発展した「チーム医療」という概念が広まってきたことです。このようなチーム医療の概念は、かなり以前から存在はしていましたが、これまで、日本の医療業界では、あまり一般化していませんでした。これまでは、医師、薬剤師、看護師、理学療法士などの各医療専門職が、それぞれの領域の範囲内で患者に接していました。

 

しかし、ここ数年の間に多職種の連携が一般化し、病院や地域などの場でチーム医に関する療勉強会が盛んに行われるようになっています。

 

「患者が中心で置き去りにされる」現象とは?
 「患者を中心とした医療」と「チーム医療」はそれぞれ、とても意味のあるスタイルです。しかしながら、それらが同時期に医療者側の新しい基本姿勢として浸透していった結果、思わぬ副作用が生まれることにもなりました。それは「患者が中心で置き去りにされる」という現象です。その原因は、医療チームに患者が入っていないことにあります。

 

 例えば、チーム医療の勉強会が日本各地で行われています。そこでは、医療者全員が患者のことを中心に考えています。しかし、そのような勉強会に患者自身が招かれ、意見を求められることはほとんどありません。【●●プレゼントの話。欲しいものはわかっている!という誤解。※例示をお願いします】。患者を取り巻く多職種の医療者連携が一般化した結果、皮肉なことに患者だけが、チームの中心にいながら仲間はずれになってしまうのです。これは、患者の意見や希望が実際には治療方針に反映されないという事実を意味しています。実はこうした問題は今に始まったことではなく、かつて「医療者が中心」であった時代からそうであったとも言えます。しかしながら、これまでは医療者側が連携するケースが少なく、患者と医療者が1対1であるケースが多かったために情報が共有化されず、それほど表面化しなかったのです。

 

こうした副作用を解消するためには、当事者である患者自身もチーム医療に参画し、意見や希望を言える環境づくりを行うことが重要なのです。

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